従業員のベクトルを合わせるための方法と注意点をご紹介
ベクトルが揃った組織は、生産性や即応力が高く強力です。
これは法人に限った話ではありません。学校、スポーツ、政治、私たちの身の回りには様々な組織がありますが、目的意識が揃ったチームには迫力があり、強いですよね。
とはいえ、法人でベクトルを揃えるのは容易ではありません。世代間格差が社会問題となり、従業員の価値観も多様化し、雇用環境も変化の波に晒され続けています。
ここでは、中小企業でベクトルを揃えるとはどういうことか、どのようなアクションが必要か、ベクトルを合わせるメリットをご紹介したいと思います。
- 1 ベクトルとは
- 2 ベクトルを合わせる方法
- 2-1 新入社員教育や各種研修
- 3 KGIやKPI
- 3-1 人事評価
- 4 合わせることのメリット
- 4-1 組織全体の生産性向上
- 4-2 意思決定の迅速化
- 4-3 人間関係の円滑化
- 5 ベクトルを合わせの注意点
- 5-1 過度な同質化の回避
- 5-2 目標と現実のバランス
- 5-3 コミュニケーションの維持
- 6 まとめ
ベクトルとは
会社におけるベクトルは、従業員の精神的な方向性です。
ベクトルの揃った企業とは、従業員が共通の目標や価値観を持ち、一致団結して業務に取り組んでいる状態を指します。
このような組織は強い企業文化を持ち、従業員のモチベーションや生産性も高いです。
法人においてはGoogleやNetflixが有名です。Googleは会社全体でアイデア提案や新しいプロジェクト推進など「イノベーション」を大切しています。
Netflixは従業員に高い自由度と責任を与え、生産性を促進するスタイルで知られています。
ベクトルを合わせる方法
ベクトルを具体的な方策は次のような内容が考えられます。
新入社員教育や各種研修
理念やビジョンなど価値観の共有は、ベクトルを揃えるには重要です。
企業理念やビジョンは、組織の基盤となる価値観や達成したい大目標を端的に表した情報です。
従業員が日々の業務を行う際の判断基準となるだけでなく、理念やビジョンに立ち返ることで、誤りを修正することも可能です。
特に新入社員教育や各種研修は、理念やビジョンの浸透に絶好の機会と言えるでしょう。
KGIやKPI
KGI(Key Goal Indicator、主要目標指標)やKPI(Key Performance Indicator、主要業績評価指標)は、企業が現状を踏まえ、どのように成長するのかを示した数的な目標です。
言い換えれば、企業が目指すもの、重視するもの、必要なものを数字で表した、とも言えます。
従業員はKPIやKGIを知ることで、自社のベクトルの「方角(ビジョン)」だけでなく「長さ(求められる成果)」を把握できます。
理念よりもスキルでベクトルを揃えたいケースにおいて、有効な手段と言えるでしょう。
人事評価
人事評価は従業員一人ひとりと向き合える貴重な機会です。
企業理念や目標に基づいた評価基準を設定し、透明性のあるフィードバックを提供することで、従業員は共通の目指すべきベクトルを理解できます。
また、個々のキャリア目標と企業のビジョンを結びつけ、優れた成果を上げた従業員に対して適切な報酬を提供することも重要です。
合わせることのメリット
従業員のベクトルが揃った企業は、意思決定が早く、生産性が高く、従業員のモチベーションが高いことで知られています。
組織全体の生産性向上
ベクトルが一致している組織では、各個人の力が最大限に発揮されます。
共通の目標に向かって効率的に作業するため、組織全体の生産性が飛躍的に向上します。
また、一人ひとりが自分の役割を認識し、それぞれが最善を尽くす環境が整います。
意思決定の迅速化
価値観や目標のベクトルが揃っていると経営層の意思が即座に形となります。
方向性が明確であるため、変化する市場環境や状況に即座に適応できます。
競争が激しいビジネス環境において大きなアドバンテージとなります。
人間関係の円滑化
ベクトルの統一は組織の結束力を高め、モチベーション向上を促進します。
お互いが価値観を共にする仲間として信頼するため、職場の雰囲気も良くなります。
当然、人間関係も円滑になり、ストレスの少ない労働環境が生まれやすくなります。
ベクトルを合わせの注意点
ベクトルは合わせすぎたり、強要するとデメリットになりかねません。
朝礼で点呼し社長が気に入らないとやり直し、新人は社長の本の感想文を提出する某ステーキ店は、離職率が脅威的に高いことで一躍有名になりました。
ここまで極端な例は稀にしても、ベクトルを推進しすぎ失敗した例は多くあります。
ここでは、こうしたベクトル合わせで陥りやすい、注意点をご紹介します。
過度な同質化の回避
ベクトルの統制が強すぎると多様性が犠牲になりかねません。
特に革新的なアイデアは多様な視点から生まれます。
物事を一面からしか見ないような、過度な同質化を避け、異なる意見やアイデアを尊重する文化を育むことが重要です。
目標と現実のバランス
ビジョンや目標など会社が設定するあらゆる理想は、達成可能でなければなりません。
非現実的な目標は、社員のストレスやモチベーション低下を招く可能性があります。
目標は挑戦的であると同時に、社員が達成できると信じられるものであるべきです。
コミュニケーションの維持
人の考え方は時間とともに変化します。
当初は同じ理想であっても、時間とともにズレが生じ、いつしか合わなくなったというのはよくある話。
時間が生み出すミスマッチを防ぐには、絶え間ないコミュニケーションが不可欠です。
日上出来にやりときできる環境が、ミスマッチによる破綻を防ぎます。
まとめ
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