エリアマネージャーはどんな仕事?役割から育成の仕方をご紹介
エリアマネージャーは本部と現場を結びつける極めて重要なポジションです。
各店舗の売上を維持向上する管理能力、本部と各店舗の橋渡しを担う調整力、人材育成を行うコミュ力など多彩な能力が求められます。経営安定化のカギを握る存在と言っても良いでしょう。
ここではエリアマネージャーに求められる能力や人材選定のポイントとなる素養を解説。さらにエリアマネージャーを育成するための具体的なアプローチを紹介します。
- 1 エリアマネージャーとは
- 2 エリアマネージャーの役割とは
- 2-1 本社の指示を各拠点で実行する
- 2-2 店舗をマネジメントする
- 2-3 各拠点の人材育成や評価
- 3 エリアマネージャーに向いてる人は?
- 3-1 コミュニケーション力
- 3-2 危機管理能力
- 4 エリアマネージャーの育成
- 4-1 研修
- 4-2 出向
- 4-3 メンターシッププログラム
- 5 まとめ
エリアマネージャーとは
エリアマネージャーは本部のビジョンに従い各店舗を統括する役職です。
主な役割は本社と各店舗の橋渡しです。業務内容としては売上管理や店舗監督、人材育成などかなりシビア。
業務を通じて域内全体の経営安定化を目指します。
担当エリアの広さや店舗数は企業によって異なります。市内数店舗というケースもあれば、県全体を担当するケースもあります。
エリアマネージャーの役割とは
それでは、エリアマネージャーの役割を項目別に解説します。
本社の指示を各拠点で実行する
本社の指示を各店舗や拠点に伝え浸透を図ります。
もちろん、単に指示を伝えるだけではありません(それならメールで十分ですよね)。
「橋渡し」というとフワッとした印象ですが、実際には本社のビジョンが現場に反映されるように店長クラスの人材を
管理監督するなどシビアな内容がメインとなります。
現場の意見や提案をヒアリングし、経営層や本部に伝達するのも仕事です。
もっとも、こうした業務をこなすには店長やスタッフとの信頼関係が欠かせません。
そのため、エリアマネージャーは定期的に担当店舗を巡察し、関係構築に努めます。
店舗をマネジメントする
店長クラスの人材を支援するのもエリアマネージャーの役割です。
ビジネスを成功に導くためには、立地条件や客層、地域特性に合わせた販売戦略が欠かせません。
しかし、店長ひとりで状況を把握したり、立案するのは困難な場合も多く、エリアマネージャーは必要に応じてアドバイスや提案を行います。
店舗ごとの売上管理や危機管理もエリアマネージャーの役割です。低迷状態の店舗に対して発破をかけたり、助言を呈するのも当然役割に含まれます。
各拠点の人材育成や評価
店長やスタッフを育成したり評価するのもエリアマネージャーの役割です。
育成面では、指導や助言はもちろん相談相手としての役割も担います。
店舗では相談・共有しにくい悩みやトラブルを受け、対処するのも仕事です。
評価は主に店長クラスを行います。
拠点ごとの売上やCSを確認しマネジメント能力を評価します。
また、売上が伸びている店舗の施策や失敗例を他店や他の拠点に共有し、情報提供を行います。
エリアマネージャーに向いてる人は?
エリアマネージャーの適正は求められる能力から判断できます。
以下に代表的な能力とその理由をご紹介します。
コミュニケーション力
エリアマネージャーにコミュニケーション能力は欠かせません。
業務は多くの店長やスタッフと関わり、彼らに本社の指示を実行させるのが役割です。
単に命令するのでなく、共に方針を考えたり、助言したり、提案を受けたりするための能力が求められます。
コミュニケーション能力が不足するとパワハラなどのハラスメント行為に繋がる例もあります。
東京渋谷区のステーキチェーン「ステーキのくいしんぼ」では、エリアマネージャーが店長を罵倒し自殺させるという事態に。
店長の両親が提起した訴訟にて、運営会社は約5,800万円の損害賠償を命じる判決を受けました。
危機管理能力
危機管理能力も重要です。
市場急変や景気変動、条例改正。ビジネスを取り巻く環境は水物の如く絶えず変化しつづけます。
エリアマネージャーにはこうした問題に対処するため、常に最新の情報を収集し、起こり得る危機を予測。策を講じる能力が求められます。
近年では新型コロナウイルス対策の実施状況が店舗売上を左右する要因となりました。
一部の地域でしか適用されない条例もあり本部が把握しきれないなど、エリアマネージャーの手腕が問われる部分が多くありました。
エリアマネージャーの育成
エリアマネージャーを育成する方法をご紹介します。
研修
エリアマネージャー向きの外部研修でスキルを身に着ける方法です。
メリットは、マネジャーのスキルを体系的に学べること、社内に育成ノウハウがなくても育つこと、未経験でも実務知識を学べるなど多彩です。
コストこそかかりますが、手探り状態で進めるより失敗が少なく効率的です。
出向
他部署や子会社に異動させ実務を通して経験を積ませることです。
本社とは異なる環境での業務になるため、多様な人材への対応力や業務への理解が深まります。
また、様々な環境に触れることで危機管理能力の向上も期待できます。
メンターシッププログラム
候補者をメンターとなる先輩マネージャーにつけ業務を学ぶスタイルです。
実務を通してエリアマネージャーとしての業務を経験することができるため、自社に適合した人材育成が期待できます。
まとめ
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