新規事業を始めたいけどアイデアがない!そんな時に使えるアイデア創出方法
ここ数年の社会情勢の変化において。
経営の多角化の必要性が叫ばれています。
複数の事業の柱を持つことで既存の事業に依存することなく、
収益を多様化することができます。
これにより、一つの事業や市場に依存するリスクを分散し、
経済的な安定性を高めることができます。
しかしながらどんな事業に参入するのか、
異なる市場や顧客層をどうやって開拓していくのか、
一筋縄ではいかない事が多いのも事実です。
今回のコラムでは、新規事業立ち上げに欠かせない
アイデアプールとフレームワークを紹介します。
「闇雲に考え行き詰ってしまった…」という方に、
是非ご一読いただきたいと思います。
- 1 新規事業を生み出す時に使えるフレームワーク
- 1-1 デザイン思考
- 1-2 ブルーオーシャン戦略
- 1-3 リーンスタートアップ
- 2 新規事業のアイデアを集めるには
- 3 自社事業を分析する。
- 4 業界全体を分析する。
- 5 同業他社の成功例を分析したり模倣する
- 6 風通しを良くし現場の声を集める。
- 7 レビューを集める
- 8 新規事業のアイデアを集めるのに適したツールとは
新規事業を生み出す時に使えるフレームワーク
デザイン思考
デザイン思考は米国のコンサル会社IDEOが提唱するフレームワークです。
新規事業は通常、商材の収益や市場の将来性を起点し生まれます。
しかし、デザイン思考では「ユーザーが求めているもの」を核とした考え方で、
商品やサービス開発、事業設計などをデザインするところが特長です。
デザイン思考の一例を紹介しましょう。
例えば、インターネットで「ドリル」で検索するユーザーがいたとします。
彼らは通常、通販サイトにアクセスするため「予算内で良いドリルが欲しいんだな」と思ってしまいそうなところですよね。
しかし、これは「商品を売りたい」セラー側の都合で見た彼らです。
デザイン思考に則り「ユーザーが求めているもの」、つまり彼らの本質を突き詰めると
「ドリルを探したいのでなく、穴を開けたい」という願望が見えてきます。
もし、そんな彼らにドリルより手軽で安価な存在を提供できれば、そこに大きなビジネスチャンスが生まれます。これがデザイン思考の考え方です。
ブルーオーシャン戦略
ブルーオーシャン戦略は、欧州経営大学院教授のチャン氏とレネ氏が提唱するフレームワークです。
その目的は「競争のない市場」を目指すというもの。既存サービスから特定の機能を取り外しコストダウンを図ったり、
逆に追加し新たな価値を生み出すことで、企業と顧客の双方に価値を生み出す「バリューイノベーション」を核としています。
ブルーオーシャン戦略の成功例は世界各国に多数あります。
例えば任天堂は2000年代、家庭用ゲーム機「Wii」にブルーオーシャン戦略を取り入れました。
当時のゲーム市場は視覚的リアリティやゲーム性を追求し、少数で遊ぶスタンスの製品が主流でした。
しかし、任天堂はあえて市場の流れから外れ、ワイヤレスリモコンによる「家族みんなで遊べる」ゲームを取り入れたのです。
結果は周知のとおり、大成功となりました。
ゲーム市場はプレイステーションやXBOXなど強力なライバルがひしめきますが、当時、家族みんなで遊べる市場はほとんど開拓されていませんでした。
また、家族みんなで遊べるというコンセプトはこれまでゲーム市場の敵であった「お母さん」を顧客に取り入れることにも成功。
ブルーオーシャン戦略の代表的成功例として、語り継がれる偉業となりました。
リーンスタートアップ
リーンスタートアップは、米国実業家エリック氏が提唱するフレームワークです。
痩せた、細いなどを意味する「Lean」から取った名称で、「ミニマルなプロダクトで市場に参入し、
迅速に市場や顧客の反応を取得、修正する」ところが特長です。
リーンスタートアップのメリットは、リスクを最小限に抑えながら、迅速かつ効率的に有望な事業展開ができることです。
小規模参入であるため投下費用が少なく済むうえ、小回りが利くため、顧客フィードバックに対する修正判断も容易にできます。
リーンスタートアップの成功例はクラウドストレージサービス「DropBox」や大手SNS「LINE株式会社」が有名です。
DropBoxのCEOはユーザーニーズを確認するため、リリース前に自らプロトタイプを開発し、
友人や知人からフィードバックを得ていました。また、LINE株式会社も小規模なテストリリースを繰り返し、
リリース後も顧客フィードバックをベースにサービス改善に努め、急速にユーザー増を果たしました。
新規事業のアイデアを集めるには
フレームワークだけでは新規事業は成り立ちません。アイデアが必要です。
もっとも、アイデアは闇雲に求め得られるものではありません。
ヒントが集まっている「アイデアのプール」にアクセスする手法が効率的です。
自社事業を分析する。
自社事業を分析しアイデアを見つける方法です。
既存サービスにおける自社の強みや市場シェア、顧客ニーズなどを探ることで、事業の問題点や改善点を洗い出します。
これらには既存サービスの品質向上だけでなく、新たなサービスのヒントも隠されています。
業界全体を分析する。
業界全体を分析しアイデアを探る方法です。
業界調査においては、業界店舗数や業態、全体的なトレンドなど、自社分析より広い情報が得られます。
これらと自社の在り方を照らし合わせると、新業態や新規事業のヒントが得られるかもしれません。
同業他社の成功例を分析したり模倣する
同業他社の成功例を分析したり模倣するのも一つの手です。
競合サービスとの比較は、単純な強みや弱みだけでなく「ユーザーが何を基準に選択するか?」
という貴重な情報を与えてくれます。
また、他社のバッドレビューも調査すると、新規事業における改善点や独自性のヒントも得られます。
風通しを良くし現場の声を集める。
現場の声もアイデアのヒントとなり得ます。
現場担当者は経営層より目線が低く、商品知識や業務内容に習熟しています。
したがって、現場の声をくみ取ることで、現在求められている製品やサービスを正確に把握できます。
当然、新規事業においても有力なヒントとなり得ます。
レビューを集める
顧客からのレビューは改善案やアイデアの宝庫です。
何しろレビューには顧客が商品やサービスに対して抱いた感情が克明に記されています。
バッドレビューにも注目すると、何を不満に思っているのか、何が問題であるのか、など提供側が気付きにくい情報も得られます。
これらはいずれも、既存サービスの改善案や新規事業のヒントになります。必ずアクセスしたいプールです。
新規事業のアイデアを集めるのに適したツールとは
社内SNS「日報革命」は新規事業のアイデア集めに最適なツールのひとつです。
情報を瞬時に全社的に共有できるだけでなく、「投稿を楽しく」をテーマに多彩な感情表現機能やコミュニケーション機能を搭載してます。
SNSの感覚で気軽に利用できるツールであるため、職位や部署問わず広くアイデアやヒントを求めるのにピッタリです。
「社内から得られる情報の質・量を高めたい」という状況において大きな効果を期待できます。導入実績も豊富にあり、無料試用も可能です。
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